2009年、WWFジャパンとWWFインドネシア、ワンダーアイズプロジェクトのコラボレーションで、スマトラ島で子どもたちと写真プログラムを行なった。スマトラ島の森は世界で最も多様性のある熱帯林の一つ。トラ、ゾウ、サイ、オランウータンが共存する世界で唯一の森や、アマゾンの2倍を超える植物が認められた豊かな森。けれども、スマトラ島では、過去25年の間に森の半分が消えた。島内に広く分布していたスマトラゾウは多くの場所ですみかを失い、その数は8割以上も減ったと推定されている。広範囲に森が伐採され、伐採地に栽培されるアブラヤシ(パームオイルの原料)やアカシア(紙の原料)は欧米諸国や日本に輸出されているので、スマトラ島の自然林減少と日本人のくらしには深いかかわりがある……
島南部ブキ・バリサン・セラタンと中部テッソ・ニロの2つの国立公園周辺で6-17歳の174名が参加、自然にふれながら思いのままに写した(デジカメとレンズ付きフィルム)。日本の子どもたちと、ポストカードの交換交流も行なった。
*スマトラ島の中部、テッソニロ国立公園とその周辺 ※写真の下に撮影者の名前と当時の年齢
*スマトラ島の南部、ブキ・バリサン・セラタン国立公園の周辺 ※写真の下に撮影者の名前と当時の年齢
※インドネシアの子どもたちが写真を写したプロジェクトについては、こちら をご覧ください