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ワンダーアイズプロジェクト in ブラジル 2013 & 写真交流

世界の子どもたちと写真プログラムを行なっているワンダーアイズプロジェクトは、2003年にブラジルのアマゾンからリオまでの5地域で子どもたち100人と写真ワークショップを行ないました。それから10年になる2013年3月、再びブラジルの子どもたちと活動しました。この10年、ブラジルは経済成長著しく、2014 年にサッカーのワールドカップ、2016 年にリオ・オリンピック開催となり、世界から注目を集める。日本とブラジルは地球の反対側、心の距離を近づけてみたい、日本にも親しみをもってもらいたいな、ブラジルの元気も伝えたい。日本とブラジルのいろいろな協力とともに、2013年、日本とブラジルの子どもたちの写真交流活動を行ないました。

※各々の活動は下記クリックでジャンプ


リオデジャネイロ @ 12のコミュニティー2013 年 7月


リオの団体 FIRJAN と協力して、リオの子どもたちと写真ワークショップを開催。市内の12のコミュニティーで、子どもたち合計177名が参加。日本の文化のオリエンテーションの後、FIRJANが作ったお揃いのTシャツを着て撮影会。写真立てを折り紙で作ることにも挑戦。日本からは東京多摩市の青陵中学校1年生132 名からのメッセージつきの写真ポストカードを預かり届けた。

— 後援:駐日ブラジル大使館 在リオデジャネイロ日本国総領事館 助成:国際交流基金 協賛:キヤノン株式会社 キヤノン・ド・ブラジル

リオのスラム12のコミュニティでワークショップ

リオの子どもたちは、自分たちが写して作った写真カードと交換に、日本の子どもたちからの写真カードを受け取った

「見て〜! かっこいい写真が撮れた!」 
ポーズをとる友だちをパシャ! 
ブラジルの子どもたちはポートレートスナップが大好き。
自分撮りしたり、逆立ちしたり飛び跳ねたり、元気いっぱいが写真にもはじけた。それから、きれいなもの、面白いものなど、自分たちが暮らしているエリアで、再発見をしながらシャッターを押した。携帯で写真を写し写されるのは日常にだけれど、デジカメを初めて手にして写真を写す子もいた。ふだん写真をプリントすることがなかったりで、子どもたちの喜びの声が上がった。

ワークショップ@アンダライー 

ワークショップ@マンゲイラ

ワークショップ@フォルミーガ

ワークショップ@マカッコス

ワークショップ@アレマン

ワークショップ@プロヴィデンシア

ワークショップ@モーホ・アズウ

ワークショップ@シダージ・ヂ・デウス

ワークショップ@タバジャラ

ワークショップ@サンタ・マルタ

ワークショップ@ボレウ

ワークショップ@サンカルロス

リオデジャネイロ @公立学校   2013 年 10月

リオ市内の公立学校ローマで、10月18日、写真ワークショップを行ないました。場所は、有名なコパカバーナ・ビーチのすぐそば、まわりには高層マンションやホテル、お店などが立ち並び、道路も交通量が多い地域です。オリエンテーションの後、生徒たち20人が校内で撮影、写真を選んでプリント、東京の和光小学校の子どもたちからの手作りの写真カードを受け取りました。 

-- 後援:駐日ブラジル大使館 在リオデジャネイロ日本国総領事館 助成:国際交流基金 協賛:キヤノン株式会社 キヤノン・ド・ブラジル

ワンダーアイズプロジェクト in パラ州ベレン 2013.10

アマゾン川の河口にあるパラ州の州都ベレンで、2013年10月2日、2回の写真ワークショップを行ないました。

場所はマンガル・ダス・ガルサス。都会の中でアマゾンの自然を感じることができる人気の自然公園。

参加した子どもたちは合計36人、中には郊外の島に住んでいて、家庭に恵まれない子どもたちも。

アマゾン川の雄大な支流、熱帯の樹木、鳥や蝶を目の前に写真を撮影。

カメラを手にするのも自然公園を訪れるのも初めてで「今日は最高の一日だった」という感想もあった。

日本の横浜の荏田小学校や岡山市の小学生たちからの写真カードを交換。

会場ではあわせて永武ひかると日本の子どもたちの小展示も同時開催。

— 主催:在ベレン日本国総領事館、パラー州文化局、ワンダーアイズプロジェクト 助成:国際交流基金  

後援:駐日ブラジル大使館 協力:キヤノン株式会社、キヤノン・ド・ブラジル

ワンダーアイズプロジェクト in パラ州 with トメアスー日系学校  2013.10


アマゾン地方、パラ州の州都ベレンから約230kmにあるトメアスー。日本人の移住地として知られる町で、今では日系人が中心となって展開しているアグロフォレストリーが注目されている(日本にも輸入されているアサイ・フルーツなどの産地)。


ニッケイ学校トメアスーと2回の写真ワークショップ。計44人が参加、学校の裏にある移民資料館や移民の森、学校の並びにあるすぐ近くの公園や教会などで撮影会。日本からは新潟の小千谷中学校と長野の木島平中学校、横浜の荏田小学校の子どもたちからの写真カードを交換。現在、トメアスーには日系人でないブラジル人の方が多く、ニッケイ学校でも異なるルーツをもつ子どもたちが通っている。

ワンダーアイズプロジェクトでは、2003年と2004年、この学校で写真ワークショップを開催。それから10年。当時の参加者のほとんどが大学生。その一人は、環境に貢献したいと夢を語ってくれた。 

  

— 主催:在ベレン日本国総領事館、トメアス文化農業振興協会、ワンダーアイズプロジェクト 助成:国際交流基金 

後援:駐日ブラジル大使館 協力:キヤノン株式会社、キヤノン・ド・ブラジル

ワンダーアイズプロジェクト in トカンチンス州 先住民コミュニティ 2013年10月  
トカンチンス州はブラジルの中部にあるブラジルで一番新しい州。ゴイアス州から分離してできてから2013年は25周年。アラグアイア川とトカンチンス川という自然に恵まれ、水力を活用した開発も進められていた。アマゾンとサバンナ両方の風土があり、南西部には世界最大の中洲(川中島)もある。

州政府教育局の協力とともに、先住民族シェレンチ、カラジャ、クラホーの離れた3地域、5つのコミュニティで、写真ワークショップを行なった。現代社会の中で先住民の人々の自然とともにある伝統的な暮らしは変化を強いられ課題も多くありながら、ブラジルの多様性をほこる、独特の言語や文化を保っている。参加した子どもたちは計75人。アマゾン支流の川、鳥や花、伝統的な飾りや衣装など、身のまわりを撮影。友だちや家族の笑顔も人気。日本からは新潟の小千谷中学生の写真カードを交換。


ワンダーアイズプロジェクトでは、2003年、同じ地域で写真ワークショップを開催しました。それから10年。当時の参加者たちは、伝統文化推進役の先生、結婚して子どもがいるお父さんお母さんなどに成長していた。

— 主催:ワンダーアイズプロジェクト 助成:国際交流基金 後援:駐日ブラジル大使館 協力:トカンチンス州政府教育局、キヤノン株式会社、キヤノン・ド・ブラジル
ブラジルの子どもたちが作った写真カード・ミニギャラリー
パラ州アマゾンと、トカンチンス州先住民の子どもたちが写して、日本の子どもたちに送った写真ポストカードから

パラ州ベレンの子どもたちが作ったポストカード

パラ州トメアスー日系学校の子どもたちが作ったポストカード

トカンチンス州の先住民の子どもたちが作ったポストカード

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日本文化の発信

ブラジルのワークショップでは、オリエンテーションで、日本の自然とともにある文化の紹介や、おりがみで写真立てを作るなどして、日本の文化を伝えた(おりがみはブラジルでも人気!)。 

日本との写真交流 — 東京の中学生たち -- 2013年6月


青陵中学校1年生132名が、地域で大切にしている大木や神社、古民家など、50年先に残したい多摩の風景などを写した写真を写した。

「東京の多摩には自然がたくさんあります」

「遊びに来てね!」

ポストカードにしてメッセージをつけたカードをリオの子どもたちに届けました。

日本との写真交流 — リオの子どもたち -- 2013年7月


リオの子どもたちが青陵中学生からのポストカードを受け取った。

  「うわぁ、かわいい!」カルガモが写っている写真カードを手に一声。

  「見てー、これ、日本語なのー?」

翻訳された言葉を読みながら、手書きの日本語に興味津々。

自分たちも交換に写真メッセージを書いた。

日本との写真交流 — 東京の中学生たち -- 2013年9月


リオの子どもたちからの写真カードが青陵中学生の手に。そのカードを見ての中学生の感想

「人が写っている写真が多くてびっくり」

「1人1人の個性があっていい写真だ」

「人や緑が多くいいところ」

「印象の強い写真が多い」

「多摩に似ている自然がある」

「キリストの像の本物を見てみたい」

日本との写真交流 — 東京とリオの小学生たち -- 2013.9-10

2013年9月、東京の和光小学校、小学3-4年生たちと写真のクラスで交流活動。写真を写して、メッセージをつけたカードを作った。それをブラジルの子どもたちに届けた。


2013年10月、リオの公立学校ローマで写真ワークショップ。

和光小学校の子どもたちからの手作りの写真カードを受け取ってコメント:

 「みんなの写真カード、いいね!」  

 「みなさんの文化がわかってよかった!」

その交換に、生徒たちが校内で写真を写してメッセージカードを作った。

2013年12月、東京の和光小学校、小学3-4年生たちと写真のクラスで交流活動。ブラジルやリオのようすを伝えながら、リオからの写真メッセージカードを届けた。

日本の小中学生たち × ブラジルの子どもたち 2013.8-12


2013年8月-12月、横浜市荏田小学校、長野県木島平中学校、新潟県小千谷中学校、岡山市の小学生たちとブラジルの子どもたちが写真メッセージ交換。 

横浜市荏田小学校は身のまわりの自然、長野県木島平中学校からは写真に俳句がついた作品、新潟県小千谷中学校からは地元のお祭りから学校生活までいろいろ、岡山市の小学生たちは地元の自然を写した写真メッセージ………

ブラジルからは、アマゾン地方、ベレンの自然公園の色鮮やかな鳥や蝶、トメアスー日系学校、トカンチンス州の伝統衣装や飾りも写った先住民族地域からの写真便り……


新潟県の小千谷中学校 校内カード展

2013年11-12月、ブラジルからのポストカードを受け取った生徒たちが、みんなに見てもらえるように、自分たちで校内に手作り展示コーナーを作った。ベレン、トメアスー、トカンチンス州について説明も書いた。「わー、きれい!」訪れる人が思わず声をあげた。

ブラジルからのポストカードについて生徒たちの感想例:
ジブリ映画に出てきそうな、とてもきれいなところ!
カラジャ族の伝統衣装を見ることができた
写真と一緒に書かれているメッセージを読んで、仲間や家族、自然を大切にしているのが伝わってきた

日本の小中学生たちが作ったカードから

ブラジルの子どもたちが作ったカードから

変わるリオの街角からミニ・レポート 

2013年7月、リオデジャネイロでの活動は、かつてより治安がよくなりつつあるコミュニティー12カ所で行なった。コラボレーションをしたFIRJANの"SESI市民"のプログラムによって、オープンした子ども向け図書室のあるコミュニティーだ。図書室には色とりどりの、さまざまな絵本や本が並び、思わず本を開きたくなる楽しい空間。「本を読むのが大好き」「図書室がオープンした時から毎日来ているんだ」子どもたちも大勢が利用している。併設されているパソコン・ルームも大人気。地域の子どもから大人まで自由にアクセスでき、パソコン教室も開かれている。パソコン利用の一番は、やっぱりゲームやFacebookなどのSNS。SESI市民の事業は2010年からのスタート。子ども向けの文化活動だけでなく、青少年や大人向けのセミナーや多種多様なワークショップ、職業訓練も行なわれている。かつては、街角でパンを買うお金をねだるストリート・チルドレンに出会うことも多かったブラジルの都会リオ。スラム地域が数多く存在し、いまだ治安の改善や生活の向上など課題は多そうだが、"SESI市民"の活動からも、成長しているブラジルの一旦が表れているかのよう。子どもたちの未来にも夢が広がる思いがした(記・ひかる)

※"SESI市民"は、工業連盟など産業連合体が運営する福利団体FIRJANが一般市民などを対象に行なっている非営利の事業。以下、SESI Cidadaniaのサイ(http://www.firjan.org.br/sesicidadania/)から抜粋要約。- - - リオデジャネイロは変貌しつつあります。この変化は、FIRJANの "SESI市民"の支援を通して、さまざまなコミュニティにおよんでいる。2010年8月にスタートした"SESI市民"は、治安が改善された(治安警察が平定した)すべてのコミュニティに展開されていて、これまでに約50万人が事業に参加しています。あらたな世界や意味を見つけて、暮らしには笑顔が生まれる。教育、スポーツ、レジャー、文化にと、SESI市民"は、コミュニティーを救うのみならず、そこに暮らす人々の誇りも回復しているのです。そして、コミュニティの市民がリオデジャネイロ全体に、さらにブラジル全体によりよいものをもたらすことでしょう。-------  ※2016年、ブラジルの深刻な経済や政治の問題等から、SESI市民は大幅な事業削減を余儀なくされた。

2013年2月、訪れたリオでは治安改善に力が注がれていた。街のあちらこちらに警察官が立っていたり、パトカーが巡回していたり、ファヴェーラと呼ばれるスラム地域では、麻薬取引や強盗グループなどの追い出し作戦もあって平和維持警察部隊(UPP)が設置され始めていた。リオには1000くらいのスラムがあると言われている中で、2月現在、UPPが配置されているのは30の地区。スラムはモーホ(ポルトガル語で丘という意味)に多い。リオ中心部のフラメンゴ地区、モーホ・アズルを訪ねた。丘の上にレンガを積み重ねたような家が狭い路地に並んでいる。2011年からこの地区をサポートしている団体FIRJANによると、地区の住民は約3000人。UPPが設置されたのは2010年。現在では麻薬組織などの出入りはなく住民の安心感が広がっている。貧しさはあるが、他のスラム地区の悲惨さはなくなっているという。地区の入り口すぐに地区センターがあり、1階に図書館やパソコン・コーナー、2階は保育園、同じ建物の裏手には警察部隊が常駐。本棚の横では幼い子どもたちが絵本の読み聞かせに聞きいる。治安部隊長も巡回に来ていた。センターのパソコン・コーナーでは小学生から若者までが、ゲームやFacebookなどに夢中になっていた。ゲームは教育的にも好ましいものが入っているという。毎日のようにセンターに来ているレオナルド君(8歳)は、午前中に近くの公立学校で勉強、午後はセンターでパソコンをしたり遊んだりする。地区には断水の問題があり、この日はレオナルド君たちも水汲みと水運びを手伝った。お姉さんは中学生、将来の夢はモデル。友だちの中学生ルイス・エドアルド君の夢はサッカー選手。

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